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2022.10.06

特集

復刻 世界の絵本館 オズボーン・コレクション

約40年前にほるぷ出版より刊行された「復刻 世界の絵本館 オズボーン・コレクション」がノースブックセンターの販売サイトにずらりと入荷中です!

「オズボーン・コレクション」とは、イギリスの図書館長エドガー・オズボーン氏が長年に渡り夫婦で収集した児童古書を、1949年にカナダのトロント公共図書館に寄贈したおよそ2,000点ものアンティーク絵本・児童書からなる貴重なコレクションのことを言います。

その膨大なコレクションの中から、主にイギリスの18世紀〜19世紀までの古典的絵本を中心に34冊の絵本と1点の附録、計35点を選りすぐり、内容や絵の色調はもとより、判型・装幀などの形態にいたるまでを完全に再現して復刻させたシリーズが、ほるぷ出版による「復刻 世界の絵本館 オズボーン・コレクション」です。

   

   

絵本は全て函入で、よくみると、、枠のデザインがひとつひとつ異なっていている‥??

実は、このデザインを担当したのは絵本作家の安野光雅氏なのです。(納得…!)こまかいところまで凝ってつくられているのがわかります。

ちなみに、ほるぷ出版が復刻のためにトロント公共図書館から借りた35冊の本たちの借用期間は6か月限りだったそう。
ほるぷ出版側は、わずか6か月の間に製版と校正を終える必要がありました。

「この復刻・製作の過程で明らかになったことは、これら草創期を代表する古典絵本が、当時の限られた技術をフルに活かしながら、1冊1冊を、いかに丁寧な作業と工程によって念入りに創られたものあったかということでした。手彩色や手刷り、手作業による糸かがりによって造られた絵本を忠実に再現するためには、現代の最高の印刷技術をもってしても
幾多の困難を伴いましたが、それだけに、復刻出版のほるぷの伝統とその技術の枠をこらして、ここに刊行の運びになりました」(出版にあたって、より)

日本の印刷所・製版所が技術を結集させ全力を尽くし、多くの人々の思いがこめられたこの素晴らしいコレクションは、79年にほるぷ出版より発売されます。

 

チェコの教育者コメニウスによる絵入り教科書で世界最初の絵本とされている「世界図絵」。

 

ケイト・グリーナウェイが初めて出版した絵本「窓の下で」。

 

本のタイトルどおり、軽妙なナンセンスな話に滑稽なイラストのエドワード・リア「ナンセンスの本」。

 

ルイス・キャロルの「アリス」シリーズより、ジョン・テニエルの「おとぎのアリス」

 

クリスマス・イブにおもちゃ屋の箱をとび出してお祭りさわぎをするお話「二つのオランダ人形の冒険」。

  

描かれているものの数や名前を子供達に問いかけ考えさせる教育絵本「ニュー・ピクチャー・ブック」。

その他にもエポック・メイキングな本がたくさん!

ノースブックセンターの販売サイトには、現在セットでの販売、一冊ごとの販売、それぞれご用意がございます。(セット販売分のほうが状態的には良好です)

愛情を込めて丁寧に復刻された、美しく貴重な児童古書の世界をおたのしみください。

 

スタッフS