スイスに本拠を置く巨大製薬会社、ロシュ。かつてロシュの重役であった本書の著者でもあるスタンリー・アダムズは、ロシュが市場における独占力を高めるため、ビタミン剤の価格操作を行っていたという事実を知り、EC(現在のEU)委員会に告発する。
しかし、その勇気ある内部告発も虚しく、彼は逮捕され、以降、財産や妻を失い、人生のどん底へと落ちていってしまい、そこからどう立ち直っていくのかを描いた劇的な物語である。
この本は、大手製薬会社ロシュに、勇敢にも立ち向かったスタンリー・アダムズの自伝である。
法律とは、完全なものではなく、ときに矛盾を作ったり、不正の抜け道を作ってしまうこともある。
そんな不正に正面から立ち向かったスタンリー・アダムズ。
不正に真正面から立ち向かった彼の正義感あふれる姿勢と、不正を抑える法の重要性を本書から学ぶことができる。
国際法と国内法の対立に関心があるものや法の明瞭化と強化を望む人達にとって、本書は必読の書となっている。
▲ 1986年12月15日 第1版第1刷 発行
▲ 全体的に多少の使用感・経年感、キズ・ヤケ・シミ等の傷み