とある老夫婦の平穏でしあわせな暮らしを突如襲った強い光と風。
核戦争がもたらす悲惨さを描いた世界的ベストセラー絵本です。
作者は『スノーマン』や『さむがりやのサンタ』など、大人向け作品と子供向け作品の双方で大きな成功を収めたイギリスのイラストレーター/漫画家/作家であるレイモンド・ブリッグズ。
ブリッグズの特徴であるコマ割りの手法や登場人物のコミカルなやりとりで物語は淡々と進んでゆきます。
ふたりのとぼけた日常会話とはちぐはぐに、じわじわと身体を蝕んでいく放射能。
自分達の置かれた状況が理解できぬまま迎える老夫婦の最期とは…。
直接的な描写やメッセージ性が控えられた本作品を通して、作者が伝えたかったことは何だったのか。
読了後に何をおもうのかは読み手の想像力に委ねられています。
世界が揺らいでいるいまだからこそ、すべてのひとに読んでほしい一冊。
- - - - -
「When the Wind Blows」
1988年第18刷 篠崎書林
レイモンド・ブリッグズ 作/小林忠夫 訳
▲ カバー:ふちにヨレ・折れ・小破れ等の傷み
▼ 全体的に使用感・スレキズ・薄ヤケ・薄シミ・薄汚れ