93年の生涯を通し現役であり続けた、日本漫画界の巨匠・水木しげる氏。
太平洋戦争時代、激戦地ラバウルにて敵の爆撃を受け左腕を失うという不幸にあいながらも、幼い頃より自身が魅入られていた『目に見えない世界』の創作に心血を注いだそうです。貧困時代を乗り越え、40歳を過ぎて超人気作家となってからもその独自のスタイルを模索し続け、唯一無二の画家となっていきました。
本書は2017年に開催された展示会図録です。
《ゲゲゲの鬼太郎》や《悪魔くん》、《河童の三平》などのイラストから、水木氏本人が戦地で体験した事実をもとに描いたという《総員玉砕せよ!》、そして雪女や海ぼうず、塗り壁などの妖怪画の数々が収録されています。
特別付録として遺稿整理中に発見された未完成草稿『虫の絵本』も付属しています。
妖怪というミステリアスな存在に親しみやすさを見出し私たちに教えてくれた水木氏。彼が残した数々の作品は、戦争により失われた魂の尊さ、今を生きる人々へ語りかけてくるような力強いメッセージを伝えているかのようです。
水木しげる関連商品はこちら
ーーーーー
[2017年 鳥取県立博物館 ほか]
▼ 特別付録「虫の絵本」付き
▼ 天:ヨレ・傷み
▼ 本体:角にヨレ・剥がれ等の傷み
▼ 背:角に傷み少々
▼ 全体的に若干使用感・スレキズ・薄ヤケ・薄汚れ