緩やかなタッチでおおらかに描かれた絵。写実の対極をゆく「ゆるい美」を認識できる文化は、日本に古くからありました。
それらはなんとも不思議な味わいを持っており、見る人を虜にします。
日本の絵画史上、素朴美の極みに達したといえる室町時代の絵巻「つきしま(築島物語絵巻)」と絵入本「かるかや」。
本書は2013年に日本民藝館で開催された展覧会「つきしま かるかや−素朴表現の絵巻と説話画」の公式図録であり、「つきしま」「かるかや」の全場面を掲載した初めての図譜です。
そのほか、主要出品作である、お伽草子を題材とした絵巻や丹緑本、大津絵や記録絵巻、御馬印屏風、「曽我物語屏風」などの物語絵、十王図を始めとする仏教説話画など、柳宗悦蒐集による館蔵の素朴表現の絵画を、原寸大の図版を交えて集録。
- - - - -
2013年 サントリー美術館
▼ ケース:ペンによる汚れ・ふちに傷み
▼ 全体的に若干使用感・スレキズ・薄ヤケ・薄汚れ