ウィーンと京都で活躍したデザイナー、上野リチ・リックス(1893ー1967)の2021年から2022年にかけて国内を巡回し開催された、世界で初となる包括的な回顧展の公式図録です。
みる者のこころを躍らせる上野リチのデザインを様々な角度から知ることができる資料価値の高い一冊。
芸術爛熟期のウィーンに生まれた上野リチは、建築家のヨーゼフ・ホフマンらが主宰するウィーン工房の一員として活躍した後、日本人建築家・上野伊三郎との結婚を機に京都に移り住み、ウィーンと京都を行き来しながら、壁紙やテキスタイルなどの日用品や室内装飾など多彩なデザインを手がけました。
戦後は夫婦で現在の京都市立芸術大学の教授となり、退職後にはインターナショナルデザイン研究所を設立して後進の育成にも尽力し、大きな足跡を残しています。
本書には京都国立近代美術館が所蔵する多くのリチ作品に加え、国内外の機関から招来したリチや関連作家の作品・資料約370点のほか、国内外の研究者による論文やコラム、年表や関係者の残した言葉を収録。
上野リチの色彩豊かで創造力あふれる魅力的なデザイン世界の全貌を、オールカラーの図版とともにお楽しみいただけます。
カバーの帯デザインはリバーシブル仕様です!
- - - - -
2021年 京都国立近代美術館ほか
▼ 本体:歪み少々
▼ 背にヨレ
▼ 全体的に若干使用感・スレキズ・薄ヤケ・薄汚れ