天文学の歴史を「印刷」という観点から紐解きおおきな反響を呼んだ展覧会の公式図録。
ルネサンスとよばれる文化運動が華やかに展開されていた15世紀ヨーロッパで、翼を広げつつあった二つの営み。
ひとつは天文学。そしてもうひとつが印刷術です。
なんの繋がりも共通点もないように思えるこの知識と技術の出会いは、驚くべき効果を発揮します。
人々に多くの知識を行き渡させる事が可能となった活版および図版印刷の誕生。
印刷物がたんに情報を伝えただけでなく、知識人同士を結びつけて学問を育む場としても機能し、新たな世界像の構築に際してどのような役割を果たしたのかを豊富な資料とともに紹介。
ニコラウス・コペルニクス、ティコ・ブラーエ、ヨハネス・ケプラーといった、天文学の進展に大きな役割を果たした学者と印刷者の関係とは…?
印刷がテーマなだけに、装丁デザインも随所にこだわりを感じる素晴らしい一冊。
(第53回造本装幀コンクール「日本印刷産業連合会会長賞」受賞したのだとか…!)
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2018年 印刷博物館
▼ スリーブケース:ふちにヨレ等の傷み
▼ 若干スレキズ・薄汚れ等ありますが、使用感少なく概ね良好