本書は2015年に日本で初めて開催された春画展の公式カタログです。
春画とは、特に江戸時代に流行した性風俗を描いた絵画であり、浮世絵の一種。
19世紀にヨーロッパで起きた「ジャポニスム」は浮世絵などが影響を及ぼしたと知られていますが、浮世絵の中でも特に驚きをもって迎え入れられた春画はピカソやゴッホをはじめとする芸術家たちに多大な影響を与え、現在でも芸術品として人気を博しています。
しかし発祥の地である日本ではというと、未だに偏見が残り、長い間取り締りの対象とされタブー視されてきました。
2014年にイギリスの大英博物館で開催された同「春画展」を日本で開催する計画は、受け入れ先の美術館が見つからず頓挫し、都内の永青文庫にて2015年に満を辞して開催にこぎつけたことは当時の美術界にとって大きなニュースとなりました。
そんな奇跡のような展覧会である春画展の公式カタログには代表的な江戸の浮世絵師による春画が約130点と豊富に収録されています。
総ページ数623ページ、厚さはおよそ65mm!
糸綴じ製本で、見開きページもフラットにしてじっくりと鑑賞することができます。
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2015年 永青文庫
▼ 全体的に若干使用感・スレキズ・薄汚れ少々