2008年に開催された展覧会の図録。
工業化の促進に伴いめざましく発展した19世紀末の印刷技術。
同時期に「パン」や「ユーゲント」、「ヴェル・サクルム」など、ヨーロッパでも著名な美術雑誌が誕生しました。
本書ではそれらの雑誌の紹介をはじめ、与謝野晶子らによる新時代の文芸の土台となり、藤島武二が表紙絵や挿絵などを手掛けるなど明治浪漫主義の文学と美術を代表する「明星」、白馬会創立10周年を記念し機関誌として刊行された「光風」、石井柏亭らにより太平洋画会系の同人誌として創刊された「方寸」など美術と文学の交流の場として大きく貢献した19世紀の美術雑誌の数々を収録。
また、黒田清輝、青木繁、浅井忠らの絵画、杉浦非水や恩地孝四郎の装丁など同時代に制作された絵作品にもスポットを当て、グラフィックアートとの相互関係と当時の芸術家たちが追い求めた『ユートピア』を探る一冊となっています。
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2008年 神奈川近代博物館 他
▼ 本体:歪み
▼ 表紙:ふちに凹み
▼ 全体的に若干使用感・スレキズ・薄ヤケ・薄汚れ・シミ