およそ60年にわたる蕗谷虹児の画業を回顧する試みとして開催された『蕗谷虹児展』。
虹児が手掛けた初期の雑誌表紙や、童話絵本を含む挿絵原画、パリ留学時代の作品などを収録。
パリ時代に画ペンを用いて描いたとされる習作や、帰国後に活躍の場を広げた花形作家としての時代には、『少女画報』『令女界』など各誌や便箋表紙、詩画集でのイラストレーションなども。また、戦時色が色濃くなりつつある中、少女の世界を離れて取り組んだ『世界名作童話』シリーズの挿絵も収録されています。
また、三島由紀夫の書籍の口絵や、少女雑誌の挿絵を描くきっかけにもなった人物・竹久夢二への深い恩など、虹児と周囲の人間との関わりが見えた項目なども。
作品、そして虹児自身の人となりも追う一冊。
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2004年 新潟県立近代美術館
▲ 表紙:フチヨレ等の傷みあり
▲ 全体的に若干使用感・スレキズ・薄ヤケ・薄汚れ少々