死者が蘇り、夜な夜な生者の血を求めて闇を彷徨い歩くー。
ドラキュラ伯爵やレ・ファニュの吸血鬼譚に登場する女吸血鬼・カーミラなど広く認知される『吸血鬼』。
本書は独文学者・種村季弘氏が『吸血鬼』に関して著したというエッセイの集大成本。
吸血鬼像の変遷をはじめ18世紀初頭の社会背景に基づく科学的考察、実在の吸血鬼を彷彿とさせる事件など、文学や絵画などの資料とともにその謎にせまるものとなっています。
「吸血鬼画廊」の章では、本書の装丁も行った野中ユリ氏と著者により精選されたレオノール・フィニの『仮面』や『解剖の天使』、オディロン・ルドンの『聖アントワーヌの誘惑』などの作品が収められているほか、ノヴァーリス『夜の讃歌』などを収めた「吸血鬼詩アンソロジー」も。
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▲1971年 薔薇十字社 発行
▲ 箱:付き
▲ 見返しに書店シール貼付・頁割れ
▲ 全体的に使用感・シミ・ヤケ・汚れ