フランスの植物画家、ピエール=ジョセフ・ルドゥーテ氏。
フランス革命による混沌の時代を生き抜き、ルイ16世王妃マリー・アントワネットの博物蒐集室付素描画家として、また革命後は皇帝ナポレオンの妃・ジョセフィーヌの寵愛を受け宮廷画家として活躍し、王侯貴族や上流階級の人々に〈花のラファエロ〉などと称され、植物画家としての確固たる地位を築き上げたそうです。
本書は2011年に開催された展示会図録です。
『美花選』は、もはやルドゥーテ氏の集大成といえます。専門家のみならず、花を愛する多くの人々のために制作された版画集で、儚げで可憐な花たち、色鮮やかなブーケ、まるで本物と見紛うかのようなみずみずしい果物などが収録されています。そのどれもが精巧かつ緻密に描かれ植物学的にも正確であり、植物のもつ生命力が絵から伝わってくるかのようです。
ルドゥーテ氏が生命を吹き込んだ麗しい植物たちは、絵画の中で永遠に私たちを癒やしてくれるのです。
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2011年 Bunkamuraザ・ミュージアムほか
▼ 目立った汚れ・傷み等なく概ね良好 ▲