イギリスを代表する陶芸家ハンス・コパー(1920-1981)の生涯と芸術を紹介する、日本で初めての回顧展図録。
1920年ドイツのザクセン州ケムニッツで生まれ、父親がユダヤ人であったため戦争の不条理に翻弄されながらも、19歳のとき単身イギリスへ亡命。
終戦後、同じく亡命者であった陶芸家ルーシー・リー(1902-1995)に出会い、芸術を志していた彼の人生に転機が訪れます。
リーの工房でろくろの才能を見いだされたコパーは、次々と独創的な作品を生み出し、その洗練された彫刻のような作品は、陶芸の新たな可能性を切り拓きました。
「どうやって、の前になぜ(Why before How)」つくるのか。
陶芸の本質を追い求めたコパーの芸術を、1960年前後の工業デザインと建築空間へのアプローチ、古代キクラデス彫刻に刺激を受けたシリーズなど、初期から最晩年に至る代表作を多数収録。
また、生涯を通じて深い友情で結ばれたルーシー・リーとの共同制作で知られるテーブルウェアや、リーの作品もあわせて掲載。
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2009年 兵庫陶芸美術館ほか
▼ カバー:ふちヨレ
▼ 本体:反り少々
▼ 地:傷み少々
▼ 若干薄ヤケ等ありますが、使用感少なく概ね良好